7/21(金)鈴木祥子ライブ "solo" @ SHIBUYA O-EAST

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アルバム『鈴木祥子』レコ発ライブへ行った。


えーーーーーい!オタ 殿方へ!
帽子、キャスケットからキャップまで、ライブ中は脱げーーーーーーーーーー!
あなたがたの帽子のつばがどれだけ邪魔か。屋内に入ったら帽子は脱ぐって子供の頃言われませんでした?
今回、ステージが高いライブハウスだったのでまだよかったが...



サポート誰だろう?などと開演前に話していたくらいボケていた。ソロだった。
シャンデリアが4つ吊られ、カウチ、アンティークなランプ。ベルベッドのような背後の幕。
グランドピアノ、ウーリッツアー、ギターアンプ
楽器だけではなく、演出的なセッティングだった。

愛の名前/何がしたいの?/忘却/
holdmethrillmetrustmeloveme/黙って笑ってそばにいる女/舟


昔の電話のベル、バービードールみたいなドレスで登場。「忘却」までは止まる事無く、ピアノでたたみかける。そして、ギターに持ち替え「女の恨み3連発をやっていい?」には笑った。「舟」だけは痛々しくて苦手なのだ。


BLACKBIRD(ビートルズ)/わたしの望み(PUFFY)/Frederick(パティ・スミス)/甘い夜
ウーリッツアーへ。カバー曲。BLACKBIRDが飛び立つことと、黒人女性の解放、というダブルミーニングがあるそう。「Frederick」、情感たっぷりだったり、ストレートに強く歌ったり。抑揚がたまらなかった。


ベイビー イッツ ユー/ひとりぼっちのコーラス/PASSION
ギターへ。デビューアルバムからベイビーイッツユー。年末京都でのリクエスト時にカポがなくキーが合わなかったので今回のライブでやっているそうだ。
そして「ひとりつながり」で、『風の扉』から「ひとりぼっちのコーラス」!!
可愛らしいピアノのアレンジになっている。
この曲が聴きたかった。後だしジャンケンかもしれないが、直前にそう思っていたのでかなり嬉しかった。
どうしても聴いてみたい曲が少しずつ減っていくのは淋しいような、なんとも。
「PASSION」。やっぱり誰にも出来ない、誰もやっていない音楽なんだなとつくづく感じる。



LOVE/IDENTIFIED /BLONDE/道
再び電話のベルが鳴る。多重にした祥子さんの声が賛美歌のように降る。
黒いスーツに着替え、カウチへ。「LOVE/IDENTIFIED」をアカペラで演出的に歌った。途中、声が重ねられていった。ピアノへ。マリリン・モンローの自伝小説をもとにつくった「BLONDE」、
「道」。


アンコール
風待ちジェット(坂本真綾)/東京に生まれた女(新曲)/あたらしい愛の詩
提供曲を歌う。アニメの主題歌、その部分だけ見ていた。さわやかなメロディー。
祥子さんの声がかすれ始めていたが、それも苦しく聞こえなかった。
京都へ移住後故郷を思って作った新曲。そしてその故郷、東京を歌った「あたらしい愛の詩」。
I still love you 〜 からは客と歌う。「ワンパターン?」と聞いてみたり、
ウォウウォウとフェイクしたひとに笑って「フェイクしないでください!」と言ってみたり
かなり面白かった。
そして、自由の意味、自由と孤独はワンセット、それに負けない、と、歌詞について話した。


失恋した時に作った新曲/Goin' Home
2度目アンコールは白ワンピースで。もう、40代のスタイルではないなぁと溜息。
英語詩の新曲、そしてギターで「Goin' Home」





ここではないどこかへ素晴らしい場所がある、そうではなく。
場所がどこでさえ、自分が自分であればどこでも同じで、故郷、今の場所、それぞれの良さを
受け入れられる、
女であることや、そして今後の40代をどう過ごしていくか、といったことを語っていた。
私がきちんと鈴木祥子を聴き始めたのはCandy Apple Redから。「苦しい恋」だったり
その後「日記」「依存と支配」など、人生をどう生きていくかについて沢山考えさせられた。
普段意識しなさすぎるのだけれど、まぎれもなく性別が女なんだなと曲を聴くたびに確認していた。
最近の曲はまた別の事を考えさせられる。ここで書ける程まとまっていない。
彼女はこれからも辞めないから、それに向き合える自分を育てていくしかない。

創作ノオト購入。初恋の嵐、「真夏の夜の事」のカバーが収められた。